受精卵の分割スピードは早いほうが妊娠率が高い?
「分割のスピードって早すぎても遅すぎてもダメなの?」
採卵が終わって受精確認できると、次に待ち構えているのが、「受精卵の成長速度」ですよね?理想的な受精卵の分割スピードは一応あるんですが、人間だって成長に個人差がありますよね。受精卵だって同じなんです。
同時期に採卵した受精卵でも分割スピードには差が出てきます。私は何十回と採卵をくり返してきたので、毎回いろんなスピードの受精卵が育ちました。もちろん早すぎたり、遅かったりしましたよ。
私の場合は「早すぎた受精卵はダメだった。少し遅かったのは妊娠した」んですね。私は遅かった受精卵でも着床して妊娠、出産できました。ただ、どちらかといえば、スピードは早いほうが良いですね。
ということで、今回は「受精卵のスピード」について、実際の私の体験を元に早すぎるとどうなのか、遅いとどうなのかというところをお話していきたいと思います。
受精卵の理想的な成長速度とは
精子と卵子が出会って無事に受精すると、前核ができます。その後、2分割、4分割、8分割、16分割と分割が進みます。
一般的に言われている理想的なスピードは、
胚盤胞の場合だと、5日目に胚盤胞
になっていると合格とされています。
ごめんなさいm(_ _)m。私はあまりにも採卵回数が多すぎて、今まで何個の受精卵が作れたのか分からないんです・・・。ただ、全体的に言えば、7割くらいの割合で(かなりアバウトな計算ですけど・・・)分割スピードって理想と言われている「3日目に8分割、5日目に胚盤胞」まで育っていましたよ。
今この記事を読まれているあなたも、この標準スピードに育った受精卵のほうが多いくらいではないですか?ただ、たまに理想とは違って、3日目なのにまだ4分割とか5日目なのにまだ胚盤胞に育っていないという遅いことへの不安。
反対に、3日目なのにもう16分割まで育ってしまって早すぎるという不安が出て来るんですよね・・・。
こちらも読みたい:
参考記事>>「受精卵のグレードについて」
分割速度が早過ぎる場合
では、受精卵の分割が早過ぎる場合はどうなのでしょうか?
多くの病院では、通常の分割よりも丸1日早いと「早すぎる」と判断しているようですが、あまり早すぎるのも良くないという話をよく聞きませんか?
実は、私も過去に1度だけ、移植をする直前に自分の卵の画像を見て驚いたくらいスピードが早かったケースがありました。
それは、いわゆる採卵から3日後の3日目移植だったので、8分割になってくれてたらいいな、という思いで手術台に登ったんです。が、いざ移植直前になって自分の卵の画像を見たら、
なんと8分割どころか、12分割にまでなっていたんですね。
しかも移植した卵は2つ。その2つともが12分割だったんです。
「3日目で12分割ってちょっといくらなんでも早すぎじゃあ・・・・・」
とさすがに不安になって家に帰ってからネットで検索しまくりましたよ!!
出てくるのは、早すぎるのは染色体異常があるという話ばかり。かと思えば、勢いがある卵ということだから、大丈夫なんていう記事も目にしたりして、かなり気持ちが揺らいでいたのを覚えています。
そして判定日。なんと陽性判定をもらったんです。ということは、やっぱり勢いがある生命力の強い卵だったんだと思ったのですが・・・・・・・
判定日から1週間後、妊娠5週目での検診で5ミリの胎嚢を確認できたのを最後にそこから胎嚢が大きくなることはありませんでした。結局流産になってしまったんです。(その時の記事がこちら>>流産確定。手術をするか自然に出てくるのを待つか)
つまり、枯死卵だったんですね。しかも2個ともが着床していたんです。
ということで、私なりの結論なのですが、やはり分割が早過ぎるのは染色体異常があったということと解釈しました。
調べたわけではないのですが、年齢的なことも考えるとやはり染色体異常があったと認めざるを得ないだろうなと思っています。
分割速度が遅すぎる場合
逆に、今度は分割速度が遅すぎるとどうなんでしょう。
理想は3日目に8分割ですが、4分割にしかなっていないことも私の経験上ですが、ありました。
移植するまでの分割スピードが遅くても後半になってぐーんと速度を上げて成長してくる胚もありますので、こればかりは実際に移植してみないことには、分からないんですね。
卵ちゃんにとっては、培養液の中よりもやはり子宮の中の環境のほうがいいに決まってますから、子宮に戻されたとたん、活気を取り戻して
分割をどんどん進めていくケースだってあります。
実は私の最初の妊娠は3日目に4分割の卵ちゃんだったんですよ。移植前にモニターに映し出された受精卵を見て、どう見ても4分割。1つ1つの形はきれいだったんですけど、
「うーん8分割じゃないのかあ。せめて6分割だったら良かったのに。3日目で4分割じゃあ、可能性は低いかな」
って病院の先生からは何も言われていないのに、変に治療経験だけは豊富だったので、自分で勝手に解釈していました。
「4分割じゃちょっと遅いから多分だめだろうな」
そう思ってもう完全に諦めていたんですね。でも結果はなんと妊娠していて、その後無事に出産し、今では私のそばでうるさくしています・・・。
きっとこの受精卵は出だしが遅かっただけで、お腹の中でぐーんと後から成長したんだと思います。
重要なのはスピードよりも卵の質!
受精卵の分割スピードって本当に個体差があるので、少しくらい成長が早いあるいは遅くてもそれほど不安になる必要はないかと思いますよ。お腹の中に戻したら成長が早まることだってありますし。私のように・・。
成長が早すぎて私みたいにダメになることもありますが、成長が早い=卵の生命が強い とも言えますので、早かったけど妊娠出来た人もたくさんいらっしゃいます。
ただ、私の担当医も言っていましたが、分割スピードはどちらかといえば、やはり早いほうがいいようですね。あまりにも遅いと途中で成長が止まることがあるんです。
でも、先生にも言われましたし、私自身も経験上思うのですが、妊娠に必要なのって受精卵のスピードよりも「卵の質」なんですよ!特に40歳を過ぎて高齢になればなるほど卵の質が鍵を握ります。
妊娠できるだけの卵には、卵子にあるミトコンドリアがきちんと活動していないとダメだ、ということがここ2、3年ほどで明らかになってきました。詳しくは「不妊症の最先端治療~ミトコンドリアを活性化して妊娠力アップ」に書きましたので参考にしてくださいね。
高齢になってくると、良い卵子って採卵しにくくなってきます。でもミトコンドリア対策をすることで成長が良い卵子が採れる確率がアップしてきます。
ただ、ミトコンドリア対策といっても実際に病院で行うには施設が限られているし費用も高すぎてできないのが実情です。だから私はミトコンドリアで妊活!【ベビウェル】というミトコンドリアサプリで対策しました。
葉酸も1日の必要量が入っているので、別途葉酸サプリを買う必要がなく、経済的にも助かってます!
まとめ
受精卵の分割スピードはあくまでも理想です。
理想的な速さの卵の着床率、妊娠率はやはり高いでしょうが、移植当日の分割が理想より多少速くても遅くても、そこに一喜一憂する必要はないと思います。
だって、お腹に戻った後になってスピードが上がることもあるだろうし、分割がストップしてしまうことだってありますから。
ただ、経験上、胚盤胞の場合は、5日目には胚盤胞になっていないとちょっと厳しいかなと思います。6日目になって胚盤胞になったことも
何度かあり、その6日目胚盤胞を移植も何度か行いましたが、結果はすべて陰性でしたから。
それでも中には6日目胚盤胞でも着床できた方もいらっしゃいますので、絶対に妊娠できないわけではないんですけどね。私の場合は6日目ではダメでした。
不妊治療をしていると、治療の過程でその都度「この結果はどうかな?妊娠できるかな?大丈夫かな?」ってすっごく不安になるんですよね。
分割スピードもそうです。でもさきほどもお話したように、分割スピードには細胞によって差があるので、理想のスピードはあくまでも参考程度に考えておくのがいいですよ。
ちょっとあわてんぼさんの受精卵も、のんびり屋さんの受精卵も質が良ければちゃんと妊娠します!だから、スピードを心配するよりも質を高めることに気を配るほうが良い結果につながりますよ!
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タグ :受精卵 分割スピード