体外受精の治療のスケジュールは数種類あります!
体外受精には卵巣の刺激方法にいくつかの種類があります。
主に使用する排卵誘発剤の種類(薬か注射か)や点鼻薬の使用開始時期などで
違いがあります。
今回は、体外受精の誘発方法についてお話していこうと思います。
スプレキュアという薬ですが、点鼻薬とFSHもしくはHMGの排卵誘発剤の注射を行っていきます。
点鼻薬のスプレキュアは1日に2回ほど、注射は毎日打ちます。
卵胞の発育状況にもよりますが、だいたい10日ほど連続で点鼻薬と注射をしたあと、主席卵胞といって一番大きい卵胞がだいたい18ミリくらいになったら、点鼻薬と注射は中止をして、排卵を促すhCGの注射を打ちます。
このhCGの注射は採卵前36時間くらいに打ちますので、採卵はほとんどの病院が午前中の早い時間に行っていますので、逆算して夜遅くにこの注射を打ちに病院に行くことになります。
私はたった1本の注射のために、夜中の9時や12時に病院に行っていましたよ。
そして採卵、培養、受精、胚移植、妊娠判定の流れになっていきます。
採卵後の流れはどの誘発方法でも同じです。
ショート法は卵巣機能が衰えていたり、育つ卵胞の数が少ない比較的高齢の方向けです。
ショート法は卵子の数はたくさん採れますが、卵子の質が少し落ちるそうです。
つまり次の生理予定日の1週間前くらいから開始をして、
生理周期3日目くらいから注射も行っていきます。
その後の流れはショート法と同じで、卵胞の大きさが18ミリほどになったら、点鼻薬と注射は中止をして排卵を促す注射を打って、採卵に備えます。
ロング法は、体外受精が初めての人や卵巣機能に問題がない若い人向けです。
ロング法ですと、卵の数はショート法ほど採れないけれど質の良い卵子が採れるということです。
卵巣の刺激方法もクロミッドやセロフェンといった薬を服用します。
毎日痛い注射を打ちに病院に通う必要もありません。
また、排卵を促すhCGの注射の変わりに採卵2日前の夜にスプレキュアの点鼻薬をするので、夜遅くに病院に行く必要もありません。
自然周期のメリットは体の負担が少ないことと、クロミッドやセロフェンの薬での誘発は卵巣にかかる負担が少ないので、毎周期でも治療ができることです。
反対にデメリットは1回の治療で採れる卵子の数が1個からそうですね、だいたい5個前後くらいでしょうか。とにかく刺激法と比べると採卵できる卵子の数が少ないです。
生理3日目くらいから卵巣誘発の注射をして、卵胞がある程度の大きさになったところで、スプレキュアとhMGの注射を数日行います。
そして卵胞の大きさが18ミリくらいに成長したところで、排卵を促すhCGの注射またはスプレキュアをします。
ロング法やショート法ですと一度に複数個の卵ができるので、残った卵を凍結保存しておける、つまり卵貯金ができました。
ですが、OHSS気味でお腹がパンパンにはって苦しかったり、毎日の注射通いが大変でした。
自然周期での体外受精は病院に通う回数も少なかったですし、採卵後の体がすごく楽でした。
卵子の質より量をとるか、量より質をとるか、一度にたくさんの卵を採って貯金しておくか、1回1回の卵を大切にするか、人それぞれです。
どの誘発方法が自分にあっているのかはやってみないとわかりませんが、どの誘発方法を選んでも元気な受精卵ができるのが一番の妊娠の近道ですね。
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